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かが内科クリニック

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利 修治 院長
インタビュー
利 修治 院長 カガ シュウジ
SHUJI KAGA
かが内科クリニック
出身地:秋田県
趣味:読書
好きな本:哲学書
好きな映画:七人の侍
座右の銘もしくは好きな言葉:
好きな音楽:ジャズ
好きな場所:富士山
かが内科クリニック詳細情報はこちら
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■この道に至るきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。
女性の先輩に、「なぜ医学部に行きたいんですか?」とたずねたことがありました。クリスチャンだったその方は、「日々の糧を得て、人のためになる仕事はたくさんあるけども、医師という職業はそれが一体になってる。だから目指すの」と答えてくれました。なるほど、と思いましたね。そういう考え方もあるのかと。それまで私は理学部を目指していたのですが、このことをきっかけに、現在の道を目指すようになったのです。
大学を卒業した私は、当時の第一内科に入局し、途中に留学をはさみつつ、免疫学を専門に研鑽を積みました。大学を辞したのちは、川崎市内の病院に勤務しました。そこは救急病院であり、内科医として私は全身の管理を担うこととなったのです。
そちらの病院には、意識不明の患者さんが次々と高齢者施設から運び込まれてきました。CTやMRIでも何も異常が見つかりません。どうしたらいいんだ?と困り果てていますと、判で押したように、2、3日でひょっこり意識が戻っていくのです。当時はなかなかわかりませんでしたが、色々と調べてみますと、提唱されたばかりだったレビー小体型認知症だということに行き着きました。私が認知症に興味を持つようになったのはそれからで、その後は都内最大の訪問クリニックの院長として、数多くの患者さんを拝見することになったのです。
大学時代の研究も確かに興味深いものでしたが、臨床はまたそれとは別のやりがいがあります。患者さんは1人として同じではなく、その都度一生懸命になって調べないことには、病気は改善していきません。その意味では、これまでに出会った患者さんのすべてが、私の良き教師と呼べるのかもしれませんね。
『かが内科クリニック』は、2015年に開院いたしました(京成本線・立石駅より徒歩すぐ)。形にとらわれることなく、真に患者さんの利益になる医療を提供していきたいと思っています。

利 修治 院長 利 修治 院長

■『かが内科クリニック』をご紹介ください。
当クリニックでは、呼吸器内科にリウマチ科、糖尿病内科を標榜しています。
呼吸器内科を訪れる方では、長引く咳にお困りの方が多いですね。その要因としては、ぜんそく・咳喘息や、アトピー性咳嗽(がいそう)といった病気が考えられ、クリニックではこれをきちんと調べるため、葛飾区の開業医としては初めて、呼気を分析する機械を導入しました。検査は非常に簡単におこなえる上に、実にさまざまなことがわかります。開院にあたって、どうしても必要なものとして、導入に踏み切ったのです。

次にリウマチですが、以前は治らない病気の代表格でありました。しかし、現在では生物学的製剤の登場により、その認識は根底からくつがえりました。生物学的製剤は副作用を伴うことがあり、その使用に関して、一定以上の経験と慎重さが求められます。しかし、これにより、ほぼ症状がない程度まで改善することができるようになりましたので、お困りの方はぜひご相談ください。

■糖尿病の患者さんに対し、どのように接しておられますか?
利 修治 院長糖尿病の患者さんに対して、やせなさい、という忠告がよくなされます。しかし、そもそもを言えば、インスリンにしても糖尿病のお薬にしても、太ってしまう作用があるのです。その説明が充分でなく、ただやせなさいと言っても不十分で、患者さんのモチベーションはかえって減少する一方です。医療者は、事前の丁寧で正確な説明を心掛け、その上で食事療法を提案してく必要があります。
その食事療法にしても、できないものを口にしたところで仕方がありません。1600キロカロリーを守りましょうとただ伝えても、具体性に乏しく説得力に欠けます。
一例を挙げましょう。うどんは炭水化物であり、炭水化物は糖として身体に吸収されていきますが、これを角砂糖に換算すると、うどん一玉は14個分にもなります。その事実を示し、うどんは控えてもらって、そばにしてみたら?とここでは提案していきます。ただただ、正しいことを伝えるだけでは不充分です。その人ができることから始め、スタッフみんなで後押ししていければと思っています。

■クリニックではあまりおこなわれていない検査もされているようですね?
当クリニックでは、蓄尿をおこなっています。1日分の尿をすべてためるとなると一升瓶1本以上になりますので、特殊な機械でもって全体の50分の1の量をサンプリングしていくのです。
蓄尿によって、1日の糖分や塩分、たんぱく質の摂取量がわかるようになります。患者さんは、その数字を見ることで、何をどうすれば良いのか、明確に理解できるようになるのです。
つまるところ、病気は私が治しているのではありません。患者さんがその気になってくれることで、病気は改善に向かっていくのです。その気持ちを作ることの方が、お薬を処方するよりはるかに価値のあることだと私は思っています。

■最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
糖尿病は自覚症状のない病気の1つですが、同じように自覚症状に乏しい病気として、認知症があります。とはいえ、認知症は、家族が「これは…」と気づいたとしても、本人の意識がまだしっかりしている段階でいきなり精神科に連れて行くことは難しいでことでしょう。そうした場合、間のクッションとして、認知症に取り組んでいる内科医に相談されることをお薦めします。
認知症だけに限りません。何の病気か判断に迷われた時、どの科に行っていいものかわからない時は、内科医をたずねてみてください。もちろん、そのすべてを当クリックで完結できるとは限らないわけですが、その場合はしかるべきところにご紹介させていただきます。間口の広さを生かし、病気が改善に向かう道筋をつけるのも、私たちの役割だと考えています。

※上記記事は2015.12に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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