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木下 和哉 院長
キノシタ カズヤ
KAZUYA KINOSHITA |
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木下産婦人科医院 |
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生年月日:1965年6月11日 |
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出身地:東京都 |
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血液型:O型 |
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趣味・特技:映画鑑賞、自作パソコンづくり |
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好きな本・愛読書:新田次郎作品 |
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好きな映画:炎のランナー、ショーシャンクの空に |
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好きな言葉・座右の銘:考えるより、まずやってみよう |
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好きな音楽・アーティスト:ジョージ・デューク、電気グルーヴ |
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好きな場所・観光地:イタリア |
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■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。 |
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私の父がこの地で産婦人科を開院したのが昭和36年(1961年)。私もこの病院で、父に取り上げられたんです。3人兄弟の末っ子だった私は父の跡を継ぐ気持ちはなく、反発していた時期もありましたね。それでも、兄と姉が別の道に進んだことから日本大学医学部に進み、婦人科の腫瘍学を専門に学びました。産婦人科医になることを意識したのは、病院実習をしていた時です。ガンで亡くなっていく患者さん、また一方では新しい命の誕生。生を受けてから死に至るまでに関わることができること、生まれたばかりの赤ちゃんから大いなるエネルギーをもらえることに魅力を感じましたね。大学の付属病院などで経験を重ねた後、平成13年(2001年)から父をサポートする形で診療をはじめ、平成22年(2010年)に院長の職に就きました。 |
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■『木下産婦人科医院』でのお産について教えてください。 |
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当院は、NICU(新生児集中治療室)を備えた葛飾赤十字産院と協力体制をとっています。私がこの医院で診療を始めた当初からお世話になり、現在も週に1度外来診療を受け持っている産院で、こちらにいらっしゃった2人の先生との出会いが転機になりました。それまで大学では妊婦さんの状況を常に管理すること、想定されるリスクを回避するために積極的な医療介入を行っていましたが、葛飾赤十字産院でのお産は妊婦さんのペースに合わせた自然なもの。また、残念ながら死産となってしまった場合でも家族の一員として迎え、大切な時間を共有することで悲しい記憶を昇華させていくよう配慮していました。私にとっては、まさに目からウロコと言った衝撃でしたね。そして私も産婦人科医として、患者さんとご家族、その方のバックグラウンドまでケアした医療、一人ひとりの顔が見える医療を大切にする地域のホームドクターでありたいと考えるようになりました。ですから、当院でのお産は、自然分娩を基本とした「待つお産」です。臨月が近い妊婦さんには、どんなお産をしたいかイメージして「バースプラン」を考えていただくんですよ。お産に対する不安や痛みを少しでも軽減できればという考えから、分娩室にはアロマランプを備えていますし、CDで好きな音楽を流すことも可能です。陣痛室でクッションを抱えたままお産となる方もいらっしゃいますね。フリースタイル出産やカンガルーケアなど、できるだけご夫婦が理想とするお産をお手伝いしたいと考えていますが、ママと赤ちゃんの状態によっては必ずしもご希望通りには行かないかも知れません。私を含めてスタッフ一同が小さな危険にも気づける"観察する目"をもって、ママと赤ちゃんの安全を守ることが大切であると思っています。 |
■妊婦さんに対して、心がけていることは何でしょう? |
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妊娠は病気ではありません。ですから何もかも病院任せにするのではなく、妊婦さんご本人にもお産に対する認識をしっかりと持っていただきたいと思います。もちろん当院では、妊婦さん一人ひとりに素晴らしいお産を経験していただくための努力をしていますが、一方で受け入れる方への制限も設けています。たとえば、過度の体重増加は出産時のリスクとなりますから、妊娠中の食事内容を指導することがあります。少々厳しいことも申し上げるので、妊婦さんの中には「先生に怒られた…」とおっしゃる方もいますが、何よりも大事な赤ちゃんとママを守るため。妊婦さんにはママになる自覚をもって、出産までの時間を大切に過ごしていただきたいですね。赤ちゃんの顔がハッキリと確認できる「4Dエコー」の画像を楽しみに、決められた定期検診にいらしてください。母親学級・両親学級のほか、赤ちゃんグッズの手づくり教室もありますよ。「ここで産んでよかった」という嬉しい言葉やお手紙を励みに、私も頑張りたいと思っています。 |
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■婦人科医療についての考えをお聞かせください。 |
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婦人科では、不妊・不育治療などのほか、乳ガン・子宮ガンの検診も行っています。初産の平均年齢が30歳を超えるなど「35歳・高齢出産」が死語のようになっていますが、これは根拠のない言葉ではありません。お肌の細胞と同じようには卵子のアンチエイジングはできないのです。一般に女性は40歳を過ぎると妊娠する確率がグッと下がります。もしも子供を持つことを望むならば、妊娠できる期間には限りがあることを知っていただきたいですね。そして、婦人科系ガンの早期発見をめざす検診。欧米各国の受診率が9割近いのに対して、日本の受診率は3割もありません。さらに、ここ葛飾区の受診率は13%で、全国平均の半分ほどという状況です。増加傾向にある乳ガン、そして子宮ガンも早期に発見して治療すれば治すことができます。大切なパートナーやご家族のためにも、ぜひ検診を受けていただくようにお願いしたいですね。 |
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■最後に地域の皆様にメッセージをお願いします。 |
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女性は、新しい命を生みだすことができる存在。私は、女性には出来る事なら「お産」を体験していただきたいと思うのです。また子育てを終えて生理がなくなったからと言って、決して女性でなくなるわけではありません。更年期障害や骨粗しょう症などの症状に対してもお役に立てるのが産婦人科医です。これからも女性の一生を見守るホームドクターとして地域のみなさまをサポートして行きたいと思っています。
※上記記事は2013.9に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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