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三尾医院

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三尾 仁 院長
インタビュー
三尾 仁 院長 ミオ ヒトシ
HITOSHI MIO
三尾医院
生年月日:1960年8月24日
出身地:東京都
血液型:B型
趣味・特技:クラシック鑑賞、スキー
好きな本・愛読書:北杜夫
好きな映画:スティング、ペーパー・ムーン、ジョンとメリー
好きな言葉・座右の銘:独立自尊、和
好きな音楽:クラシック
好きな場所・観光地:秋葉原、お茶の水
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■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
『三尾医院』は私の母が開いた医院です。私は母が開業して10年くらい経ったころに生まれた子供でしたが、どちらかというと文系志向で、医者になろうという考えは当初は持っていませんでした。しかしその一方で、サラリーマンになれる器ではないとも思っていました。人の中でやっていくのは、無理というか(苦笑)。それで、高校生の時に考えを改めて医者になろう思うようになったわけです。動機が動機でしたが、実際に医学部に入って勉強するのはすごく面白かったですね。私は割と理屈っぽい方で、説明のつくもの、合理性に基づいた医学という学問が性に合っていたんだと思います。
母の医院に戻ったのが1997年のことです。大学も慢性的な人手不足という状況でしたが、その時には母がもう相当にくたびれていましたから、大学に無理を言って辞めさせてもらった形でした。そうは言っても、その後15年ほどは非常勤の医師として大学で外来を担当していましたけどね。

三尾 仁 院長 三尾 仁 院長

■『三尾医院』の概要をお聞かせください。
母はもともとが小児科医でしたが、内科も多く手掛けていました。今は母が診ていた内科の方を続けて診ていく程度で、殆どが小児科の患者さんということになります。小児科は、自分で言うのも口はばったいですが、それこそありとあらゆる修羅場をくぐってきたつもりでいますので、滅多なことに動じることはありません。患者さんの命を預かるという意味での怖さはあっても、そこで思考停止するようなことはありませんよね。
専門分野ということでは、私は小児科の中でも小児の腎臓病を長らく診てきました。ただ、こうして街のお医者さんという立場になってからは、自分の専門分野に関係するような子を診る機会は少なくなってきました。むしろ今は専門というより、メインとなる感染症に対処することが殆どというところです。

■子供を感染症から守るには、どうすれば良いのでしょうか?
三尾 仁 院長感染症をどう管理していくかという観点に則っていくと、ワクチン接種が重要になります。当院では世界的に普及の進んでいる同時接種もおこなっています。
一般に、例えば水ぼうそうのような疾患は、ごく当たり前の病気で薬を飲めば治る、だったらワクチンもいらない、という認識がまだまだあるものと思われます。もちろん、それが元気な子であれば問題はないのかもしれません。ただ、それが例えば白血病の子に感染してしまうと、失明や、下手をすれば死に至るケースが往々にしてあります。
世の中には、ワクチンを接種したくても病気があって接種出来ない子が実際にいます。社会全体の接種率が上がれば、そうした子も病気から守ることが可能になるんです。この考え方を集団免疫と呼びます。ワクチンを接種するかしないか、単純に個人個人の問題ではありません。社会全体の問題として、ワクチンを射つことの重要性を認識していただければと思います。

■子育ての観点からワクチン接種の重要性を教えてください。
子供が3歳になるまでは、出来る限りお母さんが傍にいてあげることが大事です。これは病気とは関係無しに、その時まで子供とお母さんが多くふれあうことが、お子さんの成育に深く影響していくのです。
ただし、現実問題として社会の構造が変化した以上、お母さんの代わりに誰かが子供を見てあげなければなりません。となれば、必然的に子供は保育園を始めとした"集団"に入ることになります。集団に入ること=感染にふれる機会も増えていくということに他なりません。だからこそ、それ以前にワクチンをある程度終わらせておくことが我が子を守ることにつながっていくのです。
それから、早期にワクチンを済ませることによって、その後の子育てに余裕が出てくるであろうことが考えられます。というのも、子供は6ヶ月までは熱を案外出さないものなんです。その時期を過ぎると熱が出てくるようになり、ワクチンをしようにも計画通りにはいかなくなります。それを考慮すれば、6ヶ月までにある程度のワクチン接種を済ませておくことが、のちのちの子育てを楽にしてくれることになります。
小児科の医師としては、ワクチンを早め早めに済ませておこうという気運が高まっていけばと考えます。我が子だけではなく、それが世の中全体に広まることで、先程言ったように病気のある子も守られていくことになる。社会全体として、子供を守るという観点からワクチン接種の重要性が広まってくれればと考えています。

■最後に、地域の皆様にメッセージをお願いします。
一昔前までは、麻疹や水ぼうそうは1回は罹った方が良いとも思われていました。しかし、医学が進歩した今の時代において、その考えは大きな間違いだということがわかってきました。水ぼうそうにしても、大人になってから帯状疱疹を引き起こすリスクを高めることが認知されてきています。ワクチンが出来るということには、そこに何かしらプラスの理由があります。だからこそ、ワクチンで予防出来る病気についてはしっかりとワクチンを射っていただきたいと思うのです。昨今、接種出来るワクチンの種類が増えてきて、全てを把握するのは大変です。ご自身で調べられてわからないことがあればお気軽にご相談ください。スケジュールを含めて、出来る限り丁寧な説明をおこなっていきたいと考えています。

※上記記事は2013.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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