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亀戸動物総合病院

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山田 武喜 院長
インタビュー
山田 武喜 院長 ヤマダ タケキ
TAKEKI YAMADA
亀戸動物総合病院
生年月日:1958年10月23日
出身地:千葉県
血液型:O型
趣味・特技:ガーデニング(休日は田舎暮らしです)、ギター、ウィンタースポーツ、バスケットボール、ゴルフ/1級小型船舶操縦士
好きな本・愛読書:ドクトルマンボーシリーズ[北杜夫]、われら動物みな兄弟[畑正憲](この職業を志す上できっかけのひとつとなりました。)
好きな映画:ローマの休日
好きな言葉・座右の銘:EVEN(平等、対等、互角、平穏な、むらのない)、狂信利殖、協心戮力:きょうしんりくりょく(心も体も一つに合わせてなしとげる)
好きな音楽・アーティスト:フィルハーモニー/ビートルズ、コブクロ、桑田圭祐
好きな場所・観光地:フィリピン(とにかく明るくて、隣近所同士のつながりが見てて心地良いんです。昔の日本を思わせてくれます。)、北海道、バリ島
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■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
私は周りに畑と田んぼしかないような田舎に生まれました。隣は農家で、そこには牛や豚もいて、おまけに父親がとても動物が大好きな人で、鳩も飼ってましたし、ニワトリやヤギもいたんです。もちろん、イヌもネコも当然のようにいました。色々な動物に囲まれて育ってきたということが、この道を目指すきっかけの1つではあったと思います。
ただ、1番のきっかけとなりますと・・・私には小さい頃から一緒に暮らしてきた三毛ネコがいたんです。それが中学生の頃、乳がんになってしまいました。その頃の獣医というのは、病院に行くなり「ああ、ダメダメ」という世界でしたから(苦笑)、当然、満足のゆく処置はしてくれないわけです。
その記憶がずっと残っていました。あれを「悔い」というのかな。「何もしてあげられなかった」という気持ちがずっと残っていて、動物にもちゃんとした治療を受けさせてやりたいと思っていたんです。その気持ちを引きずったまま進学が迫り、獣医という選択があることを知り、この道を選んだ。それが1番のきっかけと言えるでしょうね。

1986年に『亀戸動物総合病院』は始まりました。父親は動物が好きでしたから、自分のことのように喜んでくれましたね。もう他界しましたが、最初は父と2人でやっていました。でも父は動物の扱いが上手でしたよ。犬の訓練士をやっていたような人でしたから、下手すれば私より上手かったかもしれませんね(笑)。

山田 武喜 院長 山田 武喜 院長

■『亀戸動物総合病院』のコンセプトについてお聞かせください。
当院では、飼い主参加型医療を目指しています。「好きな言葉」ということで挙げさしていただいた、「イーブン」という言葉。「平」であるとか、「上下のない関係」を意味します。私は患者さんと獣医師の間に上も下もないという考えを持っています。お互いが情報を共有して、同じ目線で診療をおこない、治療をおこなっていく。それが理想の形だと思うんです。
こちらでは入院した時も可能な限り付き添いをしていただいたり、場合によっては食餌や身の回りの世話などをお願いすることがあります。飼い主さんが傍にいることで動物がリラックスできるというのが主眼ですが、治療の様子やその効果をご自分の目で確認して実感出来るという面も大きいですね。
私たちにとって飼い主さんは“お客様”ではないんです。チームの1人として一緒になって動物を診ていきましょうというのが私どものコンセプトになります。

■『亀戸動物総合病院』の概要と特徴についてご説明ください。
山田 武喜 院長当院はワンちゃん、ネコちゃんの総合病院という位置付けとなります。私の専門である外科を始めとして、それぞれの先生たちが複数の専門分野を持ち寄り、どんな病気であっても、できるかぎり対応していくという病院づくりをしています。
中で特徴と言えば、各種のガンに対応する腫瘍科はこの地域でも定評のあるところです。腫瘍科には認定医制度というものが存在し、当院では2名の認定医を中心に最先端の医療を施しています。
それから、歯科についても同様です。江戸川区にあります船堀動物病院は、こちらの分院という位置づけであり、そちらの院長は歯科を専門としています。その先生に週に2回、こちらに来てもらい、集中的に歯を診てもらう体制をとっているんです。
歯がキレイな子は長生きをします。実を言うと、身体の中で一番ばい菌が多いのが口の中です。それが口腔ガンを引き起こしたり、心臓に進んで心内膜炎といった症状を起こすんですね。ワンちゃんの歯は放っておけば7、8歳でボロボロになってしまいます。だからこそ、正しい歯磨きを身につけていただいて、相応のケアが必要になってきます。

当院では動物に出来る限りストレスを与えないということを基本としています。可能な限り、入院ではなく通院による治療をお薦めするのもその一環ですし、内視鏡や腹腔鏡による診察や治療を積極的に取り入れている理由もそこにあります。内視鏡はご存知の方も多いと思いますが、腹腔鏡というのは、お腹に小さな穴を開け、そこから中を覗きながら施術をおこなう方法です。より低侵襲で、なるべく患者さんに負担の掛からない治療をおこなっています。

■飼い主さんに向けて、何かアドバイスはございますか?
動物は痛ければ痛いほどそれを隠そうとします。外敵への防衛本能からくるものです。よく飼い主さんが「病院ではすごく元気なのに、家に帰るとぐったりするんです」と仰いますが、それってある意味当然のことなんです。病院は動物にとって“外”ですから、たとえ具体が悪くても弱みを見せまいと元気に振る舞うものなんですね。
つまり、お家に居る時が本当の姿だということです。食欲がないですとか、元気がない。これらは動物からのサインだと思ってください。毎日見続けている飼い主さんだからこそ気づく変化というものがあるはずですので、その変化を見逃さないこと、そして、変化をキャッチしたらばすぐにかかりつけの病院に行くことをお薦めします。

■最後に地域の飼い主さんへメッセージをお願い致します。
動物病院を普段から利用されてないと、いざという時に行くことをためらわれるということをよく耳にします。ただ、その躊躇が手遅れになりかねないということを知っていただきたいんです。
電話でもメールでも結構です。些細なことと思っても、気になったらまずはご相談ください。私どもは治療を押し付けるようなことはせず、飼い主さんのお話をよく聞いて、一緒になって患者さんに合った治療をおこなっていきます。当院にもどうぞお気軽にご連絡いただければと思います。

※上記記事は2012.8に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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