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猫専門病院 東京猫医療センター

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服部 幸 院長
インタビュー
服部 幸 院長 ハットリ ユキ
YUKI HATTORI
猫専門病院 東京猫医療センター
生年月日:1979年2月14日
出身地:愛知県
血液型:B型
趣味・特技:水泳
好きな本・愛読書:動物医療関連書籍/東野圭吾
好きな映画:ゴッドファーザー
好きな言葉・座右の銘:継続は力なり
好きな音楽・アーティスト:X JAPAN
好きな場所・観光地:ニューヨーク
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■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
小さい頃は野生動物が好きで、動物学者になりたいという夢を持っていました。それで獣医大学に進んだのですが、その中で人と動物との関わりに興味を持ち始め、飼い主さんである人間と動物、双方が幸せになれる仕事がしたいという思いが強くなり、獣医師を志すようになりました。
大学を卒業し動物病院で勤務しているとき、ワンちゃんと猫ちゃんが待合室で一緒になり、猫ちゃんが非常に怖がったり緊張してしまった状況を経験しました。これが猫専門の病院であれば、ほかの動物と一緒になることによるストレスが防げることはもちろん、その分より多くの時間を猫専門の医療に費やすことが可能だと考え、猫専門の病院を作ることを考えるようになりました。

『東京猫医療センター』は2012年の4月に開設しました。
ここ森下は、新宿線と大江戸線が乗り入れし、高速のインターからもほど近いなど交通アクセスの良い場所にあります。猫ちゃんにとっても、飼い主さんにとっても移動の負担が出来る限り少なくと考えてこの場所を選びました。
また、この辺りでは猫ちゃんが路上を歩いているのを頻繁に見かけます。都会と下町。その境界線上にある街ということも場所を選ぶにあたって考慮した点です。

服部 幸 院長 服部 幸 院長

■『東京猫医療センター』の特徴について教えてください。
当院は待合室が1階にあり、2階と3階が診療室となっています。 待合室と診療室が同じフロアにあると 処置中の猫ちゃんの声が外に響いてしまい、猫ちゃんに緊張が伝わってしまうんです。それを出来る限り避けるため、こちらではフロアを分け、なおかつ待合室の雰囲気を病院のイメージとは離れたものとしました。
加えて、一般の動物病院とは違い猫ちゃんに特化していることも大きな特徴だと思います。ワンちゃんの匂いがしないせいもあり、ここでは他の病院で緊張して暴れてしまっていた子もおとなしく診れるというケースが多いんです。
ワンちゃんって横に猫ちゃんがいようが、ウサギさんが居ようが、全く頓着しない事が多いと思います。ところが、猫ちゃんはそうはいきません。ワンちゃんの気配がするだけでもストレスとなってしまいます。
当院では胃の手術をした翌日にお腹を出して、ひっくり返って寝てる猫ちゃんを見ることが出来ます。猫ちゃんの気持ちを考えた安心を提供する。リラックス出来る環境こそが、病気を治す一番の薬だと考えています。

■診療の際はどのようなことに心を砕いておられますか?
服部 幸 院長二次診療を専門としているわけではありませんが、当院にはセカンドオピニオンでお見えになる方が多くいらっしゃいます。各種専門誌にとりあげられることも多々あり、そのため遠くからわざわざお越しくださっている方も多くいらっしゃいます。
結果、オープンして4ヶ月に満たない段階で、これまで医学書でしか見たことのない症例を多く診る機会が多くありました。海外の学会に赴き、出来る限り最先端の情報を手に入れるなどして事に当たっていますが、それだけ求められるものが大きいということを意味します。責任は重大ですが、後々の私どもの財産ともなりうることですので、1つひとつの症例に対して、最善の努力をしていきたいと考えています。

当院では健康診断のパックの中身を患者さんに選んでいただくなど、オーダーメイドの治療をご提案していきたいと考えています。
例えば、ガンの患者さんの場合、最期まで治療をやり抜きたいという方もいらっしゃれば、「自宅でケアしていきたい」という方もいて、本当に様々なんですね。出来る限り飼い主さんとお話をして、猫ちゃんとご家族、双方にとって最も良い治療をおこなっていければと考えています。

■ISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルに認定されたと伺いましたが?
2013年にアジアで2件目となるキャットフレンドリークリニックのゴールドレベルに認定していただきました。国際レベルにおいて、当クリニックの診療レベルがどの位置にあるかということを知ることは非常に大切なことと考えています。毎年2回開催されるISFMの学会には私か、私が参加出来ない場合はスタッフの獣医師に参加してもらい、世界的な猫の医療に関する最新の情報を把握していくことで、診療の更なるレベルアップに励んでまいりたいと考えています。

■最後に今後の展望と、地域の飼い主さんへメッセージをお願い致します。
展望ですが、当院の顧問である私の父はキャットショーのジャッジ、審査員をやっているんです。キャットショーとは端的に説明すると、純血種のコンテストになります。これまでにはご希望の方を募り、キャットショーツアーのようなものを開催していますが、今後は父の協力を得て、純血種セミナー等も開催していければと思っています。
これは予想もしてなかったことですが、センターを開設して以来、「ウチの子は雑種なんですけど、見てもらえますか?」と訊ねられることが何回かありました。もちろん、当院は診察するのに猫ちゃんの種類は問いません。雑種には雑種の良さがあり、純血種には純血種の魅力があります。どちらが良いというわけではなく、等しく皆様の愛する猫ちゃんを診させていただきたいと思っています。

『東京猫医療センター』では月に2回、腫瘍科の専門医を招いています。腫瘍科診察については予約制となりますので、事前にご連絡をいただければと思います。
猫ちゃんと長く過ごすためには、なにより予防が一番です。悪くなってから治すよりも、病気をしないほうが身体への負担が少ないことは言うまでもありません。シニアになるまでは年に1回、シニアになってからは半年に1回というペースで健康診断をお受けいただければと思います。
病気の心配はもちろん、猫ちゃんを飼ってみたいというご相談もいつでも承っています。散歩がてら、お気軽にお越しいただければと思います。

※上記記事は2015.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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