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葛飾区時間
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葛飾区郷土と天文の博物館(プラネタリウム) |
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新井 学芸員 & 小峰 学芸員
アライ & コミネ
ARAI & KOMINE |
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葛飾区郷土と天文の博物館(プラネタリウム) |
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出身地:[新井] 埼玉県 [小峰] 福島県 |
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血液型:[新井] B型 [小峰] O型 |
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趣味・特技:[新井] 星を見ること [小峰] 生きものを探すこと |
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好きな本・愛読書:[新井] ローマ人の物語 [小峰] のらのら |
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好きな映画:[新井] SF [小峰] 邦画 |
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好きな言葉・座右の銘:[新井] 情熱 [小峰] 精進 |
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好きな音楽:[新井] ジャズ、クラシック [小峰] オールジャンル |
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好きな場所・観光地:[新井] 星がよく見えるところ [小峰] 実家 |
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■『郷土と天文の博物館』設立に至る背景と、おふたりそれぞれこの道に至るきっかけをお聞かせください。 |
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【新井 達之 学芸員】
郷土と天文って全く違うもののように思えますよね。でも、少し違った視点で考えてみてください。すなわち、私たちが住んでいる時間と空間を1番ローカルな目線で捉えれば郷土に行き着き、1番マクロな目線で見れば宇宙だと考えることが出来ます。郷土と天文。2つの視点で今の時間と空間を捉える。それを実現したのがこの博物館です。
私が宇宙に関心を持つようになったのは小学校3年生の時のことでした。母親の実家のある大阪のプラネタリウムに連れていってもらったのですが、その時、プラネタリウムで星を見ていて、"あること"に気づいたんです。それが、「自分が住んでるこの場所が宇宙なんだ」ということでした。 なにしろ3年生の男の子ですから、それまでは、宇宙はSFの舞台であって自分とは何も関係のないものでしかありませんでした。でも、そうじゃない。「自分が今住んでるここが宇宙なんだ」と思えた時にすごく感動したんです。それがきっかけで星が好きになり、いつのまにか現在の場所にいるという形になります。
【小峰 園子 学芸員】
私の場合、博物館というところが子供の頃から好きでした。その頃は博物館=「珍しい物が置いてある場所」だったように記憶しています。でも、高校生くらいの時だったでしょうか、その意識が変わっていきました。要するに、今自分たちが接しているものも、いつか資料となって展示される可能性があるということに気づいたんです。またそれとともに、人間の生活が便利になることによって消えてしまう"生活"があるということにも思い至りました。例えば、トイレがそうですよね。今の子ども達は、和式トイレの使い方がわからなかったりします。それは、誰かが伝えないことには、つながっていかない文化です。
食べ物もそうだし、毎日使うもの何でもそう。生活文化に関することを伝えることが博物館の1つの使命であり、その使命を地域の人たちと一緒に伝えていくという当館の方針に共感し、こちらにお世話になることになったという次第です。 |
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■こちらのプラネタリウムの特徴を教えてください。 |
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【新井 達之 学芸員】
この博物館は、歴史学・民俗学・考古学・文化財とに分類される郷土と、それから天文の5つの分野に分かれています。私はそのうち天文分野を担当し、主にプラネタリウムの番組企画や製作、生解説に携わり、その他天文に関する様々な活動をしています。
当館のプラネタリウムは、レンズを使って星を映す光学式プラネタリウムと、CGにより宇宙を表現するデジタルプラネタリウムの2つを融合させた最新の設備を有しています。それが大きな特徴でもあるのですが、実のところ、デジタル式のプラネタリウムを持っているところは他にもたくさんあるんです。では、何が違うのかと申しますと、それは、ここで流れている全ての番組が当館のオリジナルであるということに行き着きます。
年間にして20本。アンコールを含め、お客様はいついらしても違った番組を楽しめるようになっています。本当にありがたいことですが、この地域にお住まいの方はもちろん、遠く西日本からもわざわざ足を運んでいただいており、それは、"ここでしか見られないもの"がある故だと思っています。 |
■郷土展示は、今後どのような方向性を考えておられますか? |
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【小峰 園子 学芸員】
普通は一度来たら、「もういいや」ってなっちゃうんですよね。でも、当館のプラネタリウムは本当に何回でも来たくなっちゃうんです。お客様からすると、「これは見逃せない」という感じなんだと思います。
そうしたプラネタリウムの声を、郷土展示のほうでも表現していきたいと考えています。従来の葛飾の歴史を感じることの出来る常設展示に加え、いらっしゃったお客様が毎回何かしら新しい情報を持ち帰ることの出来る場所でありたいと思っています。 その1つの大きな柱として私たちが考えているのが体験学習です。遺跡の発掘調査、イモ掘り、文化財めぐり、などなど、体験学習には様々なものがありますが、これまでは実際に体験された方にしか伝えることが出来ないでいました。それを今回、映像や写真等の情報という形にして、リアルタイムで展示をしていきたいと考えているんです。
この博物館には、小さな田んぼがあります。今そこでは「幻の米」と言われていた餅米を地域の皆さんとともに作っています。「今この時、この土地で何がおこなわれているのか」 この博物館を軸にして、葛飾の生活文化を皆さんと共有していきたいと思っています。 |
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■郷土展示担当の小峰さんから、地域の皆様へメッセージをお願いします。 |
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【小峰 園子 学芸員】
博物館ってどうしても構えてしまいがちですよね。「難しいものばかり置いてあるんじゃないか」と。当館はその敷居を限りなく低いものにしていきたいと考えています。遊び心を取り入れた様々な体験学習や各種の催し物により、皆様がこの地域の歴史や文化に興味を持つきっかけになってもらえれば嬉しく思います。「ちょっと遊びに行ってみようよ」という感覚で気軽に足を運んでいただきたいですね。 |
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■プラネタリウム担当の新井さんから、地域の皆様へメッセージをお願いします。 |
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【新井 達之 学芸員】
プラネタリウムでは季節の空の解説がおこなわれますが、当館では、"今日の空"をご案内しています。"秋の星座"ではなく、"今夜の空"です。生解説であることの、そしてオリジナルであることの良さがまさにそこに象徴されると考えています。
私の原点が「この場所が宇宙だ」ということを申し上げたばかりですが、是非皆さんにも、このプラネタリウムを通して宇宙を感じていただきたいと思っています。空を眺め、宇宙を感じる至福な時を、是非体験しにいらしてみてください。
※上記記事は2013.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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