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金町耳鼻咽喉科クリニック

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野中 玲子 院長
インタビュー
野中 玲子 院長 ノナカ レイコ
Reiko Nonaka
金町耳鼻咽喉科クリニック
出身地:東京都
趣味:テニス、映画鑑賞
好きな言葉・座右の銘:「苦あれば楽あり、楽あれば苦あり」
好きなアーティスト:松任谷由実、山下達郎、サザンオールスターズ
好きな場所:カナダ
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■この道を志したきっかけと、現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
曾祖父の代から続く医科の家系に育ちましたので、将来医師になること、そのこと自体には特に抵抗はありませんでした。しかし周囲から「家が病院だから医師になる」と思われるのは嫌で、中学生の頃には「理科の先生になりたい」と考えたことも……。とは言え最終的にこうして医師の道を選んだのは、やはり家族・親族の影響、特に耳鼻科医をしていた伯母の影響が大きかったと思っています。ちなみに大学時代はテニス部に所属していたのですが、そこにはなぜか耳鼻科の先輩が多くいらして、熱心に誘いを受けたこともまた耳鼻科医になる決め手のひとつになりました(笑)。
大学卒業後は、カナダ留学を経て大学院で博士号を取得。その後、母校である日本医科大学の関連病院に籍を置き勤務医として経験を積みました。そして今から7年ほど前に伯母が体調を崩したのを機に、当院(当時は「黒坂耳鼻咽喉科」という院名でした)で伯母を手伝うようになり、2013年の12月に院長に就任。院名も現在の「金町耳鼻咽喉科クリニック」にあらため、現在に至っています。

野中 玲子 院長 野中 玲子 院長

■「金町耳鼻咽喉科クリニック」についてお聞かせください。
エントランスに「天沼胃腸科外科内科」「金町耳鼻咽喉科」という看板がありますように、父が受け持つ外科・内科のクリニックと、私が受け持つ耳鼻咽喉科のクリニックが、ひとつの建物のなかに一緒に入っています。クリニックとしては別なのですが受付は共通のため、たとえば同じ風邪の患者さんでも熱がある方は内科、喉が痛む方や鼻水が酷い方は耳鼻咽喉科といった具合に、お話を伺ったうえで適切な科をご案内することができる点は、当院の特徴のひとつと言えるかと思います。風邪に限らず副鼻腔気管支症候群など、鼻と気管支の両方を悪くされている患者さんは少なくありませんので、その意味でも内科と耳鼻咽喉科の連携は非常に有効だと考えています。
内科との連携に関してさらに言いますと、耳鼻咽喉科の患者さんのなかには扁桃炎やめまいのため、食事が十分に摂れない方などもいらっしゃいます。そうした患者さんにつきましては、横になって休みながら点滴を受けることのできる内科のほうを、適宜ご案内させていただくようにしています。
さて当院は大正時代から続くクリニックということもあり、地域の皆さんとのお付き合いも古く、患者さんもどちらかと言えばご高齢の方が多い傾向にあります。その一方で、金町駅から歩いて数分のところに東京理科大学のキャンパスができましたので、そちらに通う学生さんなど、若い患者さんも増えてきています。症状としては、ご高齢の方の場合には耳鳴りや後鼻漏といった耳・鼻の慢性的な疾患、若い方の場合には花粉症・アレルギー性鼻炎、そして小さなお子さんの場合には風邪からくる鼻水や中耳炎などが多くなっています。また最近では、ご本人またはご家族から睡眠時無呼吸症候群に関するご相談を受ける機会も増えていますね。

■先生のご専門や、特に力を入れている治療などについてお聞かせください。
野中 玲子 院長大学在学中に師事したのが「めまい」の分野でたいへん高名な先生だったこともあり、私自身もまた、めまいの治療を専門・得意としています。めまいというのは平衡機能の異常によってもたらされる症状になりますが、その原因は内耳に起因するものと小脳に起因するものに大別することができます。割合として多いのは前者で、耳鼻科で眼振(眼の特徴的な動き)を検査することでわかります。この眼振自体は放っておいても大きな問題はないのですが、そこから併発する突発性難聴に関してはそのまま放置しておくと状態が悪化してしまう恐れがあるので、やはり早めの検査・対応が重要になってきます。
めまいだけに限らず、当院では耳・鼻・喉に関するあらゆる症状について診させていただいていますが、そのなかでも耳については、顕微鏡を使った診療を特徴としています。顕微鏡の映像をリアルタイムでモニタに映し、患者さんにご確認いただきながら説明や処置を行うのはもちろん、写真として保存しカルテに貼っておくことで、経過観察にも役立てることができます。また顕微鏡を用いる際、当院では患者さんにベッドに横になっていただくのですが、そうすることで、たとえば小さなお子さんの場合でも暴れたりしないように介助がしやすいといったメリットもあるんですよ。

■診療するうえで心がけていることなどはありますか?
子どもの頃には何度か入院を繰り返し、大人になってからも出産などで4回お腹を切られていますので(笑)、私は医師であると同時に患者としての経験も豊富です。そのため、話を聞きたくても聞けない、痛みを訴えたくても訴えられないもどかしさや、待たされることのつらさなど、患者さんが普段不安や不満に思っている気持ちもよくわかっているつもりです。だからこそ、診療の際には常に患者さんの立場に立ったうえで、何か不安に思うことや困っていることはないかなど、こちらから聞いて差し上げることを日々心がけています。
また「医師にとって当たり前のことが、患者さんにとっては必ずしもそうではない」といったこともたくさんあります。患者さんに対する説明はできるだけわかりやすく、言葉だけでは伝わりにくい事柄に関してはビジュアルも活用する。さきほどの顕微鏡を使ってモニタに映し出す診療などもまさしくそうですね。

■最後に、サイトをご覧になられる皆様にメッセージをお願いします
「こんなことでわざわざ病院にかかっても良いのだろうか?」といったお悩みをお持ちの方も多いかと思います。さきほども申したとおり私自身が経験者であるため、そうした患者さんの気持ちはよく理解していますので、まったく遠慮される必要はありません。耳・鼻・喉に関して何かお困りのことがありましたら、どのようなことでもぜひご相談にいらしてください。
また同じ病名の病気でも、患者さんの性別・年齢・生活環境・通院頻度などが異なれば、治療の仕方も当然異なってきます。お一人おひとりのご要望にできる限り沿った形での診療を行っていきたいと考えていますので、治療のご希望に関しても、どうぞお気軽にお申し付けいただければと思います。

※上記記事は2016.6に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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