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新小岩ペットクリニック

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河内 章佑 院長
インタビュー
河内 章佑 院長 カワウチ ショウスケ
SHOUSUKE KAWAUCHI
新小岩ペットクリニック
生年月日:1983年4月15日
出身地:東京都
血液型:O型
趣味・特技:野球、サーフィン
好きな本・愛読書:野村の実践「論語」、松岡修造の人生を強く生きる83の言葉
好きな映画:もののけ姫、ウォーターボーイズ、トイ・ストーリー3
好きな言葉・座右の銘:負けじ魂
好きな場所・観光地:ディズニーランド
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■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
小さい頃から文鳥や、ウサギをたくさん飼っていて、そうした環境に生まれ育ったというのが大きいのかもしれません。それが中学生になると、母親が飼い主のいなくなってしまったワンちゃんをもらってきて、犬が中心という生活を経験することになりました。ただ、そのワンちゃんは私が高校に入ってすぐに事故で亡くなってしまったんです。もちろん哀しい思いをしました。でも、亡くなっていく動物達を見送ることを経験して、漠然とですが今の仕事を頭に思い描くようになっていたような気がします。
獣医師を進路として真剣に考え出したのは高校3年生になってからのことでした。野球部を引退した後すぐの進路相談で「獣医を目指してみようと思う」と担任の先生に伝えたら、すごい勢いで「いいじゃないか」と言われ、その言葉に勇気をもらい、まずは獣医の大学を目指すことを決意しました。
今思えば、先生は自分が本当に獣医になれるとは思っていなかったでしょうし、甲子園という目標を失ったあと、次の目標を見つけてきた事が嬉しくて応援してくれたんだろうなと思います。
大学入学後は犬・猫を中心とした小動物臨床に携わっていきたいと早い段階で決めていましたので、外科の研究室に入室し、犬・猫の循環器や泌尿器を中心に勉強させていただき多くの外科手術を見せていただきました。
また、大学4年生のころから2年半ぐらい足立区の『梅島動物病院』で実習をさせていただくようになり、実際の現場での、診療を見て学びました。そのまま流れで4年間勤務医として働かせていただき本当に多くの経験を積ませていただきました。
その後『新小岩ペットクリニック』を2013年の4月に開院しました。皆様の大切な家族であるペットが1日でも長く元気でいられるよう、飼い主さんと協力して診療をおこなっていきたいと考えています。

河内 章佑 院長 河内 章佑 院長

■『新小岩ペットクリニック』のコンセプトをお話しください。
「通いやすい病院」ということを1つとコンセプトとしており、その一環として耳そうじや爪切り、肛門腺しぼり等を日常的な診察の内でおこなっています。月に1度程度は爪切りや肛門腺のケアが必要となりますから、それらのケアを目的に気軽に来院いただき、お家での様子をよく聞かせていただき、全身の健康チェックをさせていただいております。
その中で日常生活でのちょっとした変化や異常を早期にとらえ、よく相談した上で血液検査や超音波検査、X線検査などを行っていきます。必要な検査が必要なタイミングで行われることで病気の早期発見につながり、早い段階で治療が開始できるようになります。それこそがペットに元気で長生きしてもらう秘訣ではないかと思っています。

■飼い主さんが治療に参加されると伺っていますが?
河内 章佑 院長可能な限り飼い主さんに治療に参加していただくというのは当院のもう1つのコンセプトでもあります。例えば超音波やレントゲン検査の際には動物達の傍にいていただき、実際に画像を見ていただきながら診療を進めていくという形になります。
中でも当院が1番踏み込んでいると言えるのが、ご希望があれば手術の際にも飼い主さまに手伝っていただいたり見ていただくことで参加していただく部分だと思います。これには、もちろん飼い主さんが傍にいることで手術前の動物達の気持ちを落ち着かせるという側面もありますが、1番は、「実際に何がどうおこなわれているか」を目で見て理解していただけることです。手術は事前の想定を越えることが起こることもしばしばです。その際、同じ空間にいてくだされば治療をどう進めていくかについて相談することが出来ます。飼い主さんがいかにその治療に満足し得るか。そのために出来ることをおこなっていきたいと考えています。また、そもそも治療を行う場合、お家でお薬を飲ませてもらったり、シャンプーをしてもらったり、あるいは糖尿病患者さんであれば毎日インスリンの注射をしてもらったりと飼い主さんのがんばり、協力なしでは治療が成り立たないことがほとんどですので、どんな治療や診断も飼い主さんと協力して行っていくというのが当院のもう一つのコンセプトです。

■獣医師を辞めようと思ったことがおありとか?
勤務していた病院で心臓病に関して任せていただいていたということもあり、少し、得意になっていたのかもしれません。その時のことですが、私が飼っていた心臓病のワンちゃん達の病気が進行し、外科手術をせざるを得ないと判断して手術へと踏み切ることにしました。しかし結果は上手くいかず、その子は手術の次の日に亡くなってしまいました。
やはりショックでしたし、自分の勉強不足を痛感しもしました。「これを糧に・・・」と思えれば良かったのですが、ショックは大きく獣医でありながらペットロスの状態になり、「自分が心臓を勉強していなければ手術になることもなかったかもしれない」「獣医師でなければこんなことには…」とネガティブに考えてしまいました。元に戻るまで長い時間を要しましたが、その時に支えとなったのが、自分に診て欲しいと言ってくださる飼い主さんの声でした。獣医師として自分を必要としてくださる方がいるということや、病院に来て治療をしながらも、笑顔を見せてくれる動物達の姿をみて、また、がんばろう。もっとがんばらないといけないと、また立ち上がるきっかけをもらいました。
手術に100%というものはありません。ですが、あの日以来、「必ず成功させなきゃいけない」という気持ちを強く持つようになりました。それから、ペットを失った方のつらさというのも改めて実感しましたし、その後のケアという部分も非常に大切なことだという意識が強くなりました。動物達の命から学ばされることは非常に多く、今はそれを次に活かすことが唯一自分に出来る恩返しだと考えています。

■最後に地域の皆様にメッセージをお願いします。
当院ではしつけ相談も承っています。大学時代、ドッグトレーナーを専門とする科に属していたことがあり、その経験を踏まえ、病気との関係性を考慮したしつけ相談をおこなっています。日常的な健康チェックからしつけ相談まで、お気軽にいらしていただければと思います。

※上記記事は2013.8に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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